『甘え』てナニが悪いのさ

「ぎゃあ~~~」

キッチンから子どものわめき声が聞こえる。

行ってみると
すべって転んだ3歳児がひっくり返って泣いていた。

ママの手は料理に忙しく

「痛くないよ~」と声でなだめていた。

されど
子どもは泣き止まない。

ママの代わりに抱き起し

「痛かったね~」とハグしてあげると
ピタリと泣き止んだ。

痛みとビックリを
共感してほしかったのです。

こんにちは。
ニュートラル・ナビゲーター の長山 恭子です。

今回は
「甘え」というセツナイ感情に触れる話です。

ヒトは
幼児期に「じゅうぶん」甘えられることで

ココロの「安全基地」ができ上がり
あちこち「冒険」に出かけられるようになります。

では「甘えられない」境遇

もしくは
「過度の甘やかし」に遭うとどうなるでしょうか?

・素直に甘えられず 「すねる」

・甘えの当てが外れて「ひがむ」

・甘えが無視されて 「うらむ」

こうやって
どんどん心の「歪(ゆが)み」が増していくようです。

「すねる(拗ねる)」までは
「幼児の手」と書くように可愛いものですが、

「うらむ(恨む・怨む)」までいくと
心は「憎悪」で張り裂けそうになり

「復讐劇」がはじまります。

いわゆる「ざまーみろ」ってヤツ。

この正体は、
内側の「甘え度数」だったのです。

どういうことか
解説します。

自分が大切に思う人(親、配偶者、恋人、尊敬する人など)から
大切に扱われなくなると

寂しさ、虚しさがピークとなり
内側で抱えきれなくなって

他者に「怒り」というカタチで
転嫁しはじめます。

最初の「他者」は

自分が蔑ろにされる要因を生み出す
対象(きょうだい、ライバル、仕事など)に
焦点が当てられ、

最終的な「他者」は
「大切に思う人」に向けられます。

そのときの心情は

「わたしをこれほど
苦しめたんだから責任取ってもらいますよ」

つまり
「おまえ(大切な人)は罪人なんだから
【罰】が当たって当然」となり

復讐劇が展開します。

大切な人が「困る」ことを望み、
喜びさえ湧いて

コトが現実に起こります。

はじめは
対象者自身に降りかかる「困り事」から

次は対象者が
大切にしている人(親や恋人なら自分)が
望まないことを【無意識】にしでかし

相手が困っている姿をみて喜ぶ、という
こわ~い自虐行為にまで発展します。

こうやって甘えが「ねじれ」
「歪(ゆが)」んで不正(自然界に対して)がはびこり、

【ツンデレ】一丁上がりと。

このループに終わりはありません。
なぜなら

自分が自分を「大切にしない態度」が
対象者に映し出されているだけで

気づくまでエンドレスです。

他者に
「すね」「ひがみ」「うらみ」を感じたら、

自分が自分を「甘えさせて」ないと知り
やさしくしてあげましょう。

特に
自立「できない」人と
自立「しすぎる」人は

「甘え」が不十分だということ。

今からでも遅くありません。
内なる母性に温めてもらいましょう。

それには「自己受容」から。

他者に
己の傷をなめてもらう「慰み」行為は卒業です。

 

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