『先達』という祖先、なぜ今「フィリピン」慰霊? その4

以前の記事のつづき

『先達』という祖先、なぜ今「フィリピン」慰霊? その3

戦争記念館によくある
戦歿者たちの「遺書」。

読むと泣けてきますが
現地キャプテンから聞く「事実」は・・・

キレイゴトを綴った「フェイク遺書」と
本音の「リアル遺書」があり、

秘かにホンモノは

家族のもとに
届けられたのだと。

戦地へ向かった
当時の若者たちは、

たいそうな精神力と不動心を持つ、
それこそ国家に忠誠を誓う

愛国心の「かたまり」かのような
イメージでしたが、

違うようです・・・

ホントは怖い、悲しい、
憎いし、恨めしかったのだと。

しかして
そんな不穏な感情は出せないし、

怖気づくなんてもってのほか。

まして
負傷し敵の捕虜になるくらいなら
「死んだ方がマシ」という

「恥と罪」

つまり「闇」を背負った
先達諸氏だったのかと。

こんにちは。
ニュートラル・ナビゲーター 長山 恭子です。

「戦争」という、誰もが
向き合いたくない「闇」を

ここで取り上げる理由は

個人の内側に潜む「闇」を
完了してもらうためです。

闇を抱えているうちは、傷が疼くたび
感情という「エネルギー」が動き

現在に影響を及ぼし
心身がそれに振り回されて

「自分らしさ」が発揮できないからです。

そこで今回

ツアー参加者の
男性諸氏「7名」の闇に迫ってみました。

「男たるもの」という呪縛から
解放されるよう

願いを込めて「命名(処刑)」
させていただきました。

~命名省略~

この7人にもし
『赤紙』が来たらどうするか

を想定すると

1タイプ:
血(感情)が騒ぎ「突撃」する

2タイプ:
速攻で「逃げる」

3タイプ:
のらりくらり「すり抜ける」

になるでしょう。

しかして当時の若者たちも
様々なタイプだったでしょうが

戦地に行くしか「選択肢」はなく

赴いた地で
どう振る舞ったかを

7人に置き換えて想像してみました。

それに呼応するかのように

帰国後
映画「ラーゲリーより愛をこめて」

という戦争に関わる映画を観ました。

なるほど・・・

捕虜生活は
戦争より過酷(10年!)

ヘビの生殺し状態ですから
精神力との勝負です。

性格も生きる意味も違う各人。

しかして共通の「テーマ」があるから
同じ境地を体験された、としたら

いったい・・・

こんな自虐の極致に
どうやったら無意識とはいえ「なれる」のか?

内容というより
裏に隠れた「本質」に興味津々です。

テーマ:卑怯者は恥

だから
痛い目に遭うのは「当然の報い」
という「免罪符」意識が浮かびます。

だからこそ

過酷な環境でも「償い」として
耐えられたのでしょうと思われますが

そもそも発端は
自身への「卑怯者扱い」です。

ひるがえって

なぜ(表面上)卑怯者でなかった
二宮くん扮する山本さんは

喉の末期癌で
任務も果たせず

しまいには命を落とさなくては
ならなかったのでしょうか?

卑怯者とは
「弱音を吐く」ということ

主人公の山本さんも

ホントは弱気だった、
誰かに頼りたかったのかもしれません。

しかし、国に残した
家族の事を考えたら

そうなる訳にもいきません。

まして

弱気な戦友たちの
見本になろうと、自身を鼓舞したのだと。

心はマヒさせ
精神力はなんとか保てても

感情を受け取る「カラダ」は正直です。

限界にきて

話さなくていいように
「喉」が押さえられたという・・・

哀しい「実話」だと思いました。

つづく。

 

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